ノキアとOS

1996年にノキアが開発したNokia9000Communicatorが世界初のスマートフォンだと言われています。QWERTYキーボードと大型ディスプレイを搭載した携帯電話に、PIN機能を持たせたNokia9000Communicatorは発売当初大変な話題となっていました。ノキア自体が当時世界最大の携帯電話メーカーであったため、そのシェアも独占的なものとなっていました。

スマートフォン向けに新たにOSを開発したのがSymbianです。こちらはもともとイギリスのPSION社がPDA用のOSとして開発したEPOC32をベースにしたもので、オープンソースとして提供されました。スマートフォンが台頭してきた時期はこのSymbianを採用しているメーカーが多くありました。2009年にはノキア社はSymbian社を買収しています。

2001年にノキアがSymbianOSを搭載してリリースした最初の機種がNokia9210Communicatorです。こちらはJava対応であったり、MMSに対応していたりと当時のビジネスマンには痒いところに手が届く仕様となっていました。また、MicrosotOfficeとも互換性がある表計算ソフト、ワープロソフトなどを標準で搭載しておりカラー画面だったということも評価されベストセラーとなりました。