ゼロ年代後半のスマホ
2000年代後半、スマートフォンは全世界で違った勢力図を見せていました。西ヨーロッパではSymbianOS、アメリカではBlackBerryが非常に高い人気を見せており、ノキアとRIMが二大巨塔として君臨していたのです。しかし、日本の多機能携帯電話、いわゆる「ガラケー」はその2つのスマートフォンと遜色ない機能を持っていたため影響をそこまで受ける事がなく、国内シェアにおいてはその二大巨頭ですらマイナーな扱いだったのです。
そのような状況をガラリと変えてしまったのが2008年にiPhone3GSが発表されたという出来事です。この発表には国内携帯キャリアのソフトバンクが大々的にキャンペーンを行ったことによって爆発的な普及を見せました。これによって「スマートフォン」という存在に気付き始めた日本国民は、次々とガラケーからスマートフォンへと移行をしていったのです。
このような流れに負けまいと、他のメーカーもスマートフォン市場に参入していきます。このときに選ばれていたのがAndroidです。そのため、日本でiPhoneとAndroidの2機種がトップメーカーとなっていきました。世界的なOSを生み出したMicrosoftがリリースしたWindows Mobailも注目されましたが、結果爆発的な普及を見せることはありませんでした。